韓国で人気な職業とは?在住者に聞く現地の人気就職先10選!

韓国人

韓国語学習者が増加している近年、それに伴い韓国に留学、そして就職を考えている人も増えてきていますよね。しかし韓国でいざ就活を始めようと思ってもなかなか情報が掴めにくいものです。

そこで今回は、求人サイト「サラムイン」が今年の初めに求職者1040人を対象に行った「2019年上半期に就職したい企業」のアンケートをもとに、韓国で人気の就職先ベスト10についてご紹介します。

 

韓国で人気な職業とは?在住者に聞く現地の人気就職先10選!

 

1. サムスン電子-14.9%

韓国最大の財閥サムスングループの中核企業で、総合家電・電子部品・電子製品を扱っています。スマートフォン・薄型テレビ・NAND型フラッシュメモリ、DRAMの分野においては世界シェア1位であり、今や世界の経済市場の一端を担っていると言っても過言ではありません。

また韓国経済に与える影響も大きく、韓国のGDPの22%、所有資産は韓国国富の3分の1にのぼるほどです。

 

2. カカオ‐12.2%

SNSメッセンジャーアプリのシェアが韓国1位の企業です。2010年に韓国でリリースされ、2011年~2012年の間において国民メッセンジャーの地位を確立しました。2014年には韓国で第2位のポータルサイトDaumと合併しました。現在はメッセンジャーだけでなくカカオペイ、カカオタクシーなど様々なサービスを展開しています。

また、カカオのキャラクター「カカオフレンズ」が韓国で大人気となりいろいろな商品とコラボしています。本社が済州島にあるのが特徴のひとつで、事業展開の幅が広いことから潜在力がまだまだ見込める企業です。

 

3. 韓国電力公社‐6.2%

もともとは民間企業でしたが全斗煥大統領時代に当時の韓国電力株式会社を解散させ既存の民間保有株式を政府が買収し、完全な公企業へと転換しました。

財閥グループでもなく新興の大企業でもないKEPCOが上位にランクインしたのは意外ですが、人気の理由は公的企業の中でも大企業であること、認知度が高いこと、安定性があるからとのこと。また賃金や福利厚生も公的企業なだけあって良好なようです。

なお、韓国学生の就職活動については、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも一読ください。

韓国で就職活動!日本と違う7つの就活ルール!
韓国語学習者が増加傾向にある昨今、韓国での就職を希望している方も沢山いることでしょう。そこで今回は、韓国で就職活動する前にぜひ読んでもらいたい、韓国の就活事情について現地在住の筆者が詳しくご紹介します。日本と何が違い、何を準備しなくてはいけないのかなど、事前にしっかり理解しておきましょう!

 

 

4. 現代自動車(Hyundai)‐5.6%

韓国最大手の自動車メーカーで韓国の大手財閥、現代グループの中核を担っており、傘下に起亜自動車があります。現代自動車単独で世界販売台数は年間450万台(2017年)、グループ全体だと817万台となり世界第5位の規模を誇ります。

韓国の蔚山には世界最大の総合自動車製造工場を所有しており、アジアでは日本のトヨタグループに次ぐ第2位の規模となっています。こちらも財閥グループなので高年収で福利厚生も整っています。

 

5. NAVER-5.5%

韓国では検索回数で77%というシェアを誇り、他社を圧倒しています。2010年代に入りインターネットが急速に普及したのと比例してNAVERも急速に成長していきました。現在はリアルタイム急上昇検索語をランキング方式で30分ごとに更新、分かりやすく表示するなど、ネット検索において様々な挑戦を続けています。

またネット検索だけでなく「NAVER V LIVE」というアイドルなどの芸能人がファンと交流できるネット放送のアプリなども運営しています。ネット大国韓国でNAVERは今やなくてはならない企業で未来への可能性が見込める企業です。

 

6. LG電子‐4.2%


サムスン電子と共に韓国の電機業界を牽引している企業で、財閥LGグループの中核を担っています。韓国では家電はサムスンよりLGの方が市民の評価が高く、LGを好んで選ぶ人も多いです。

特に液晶テレビや液晶モニターの下業績が好調で液晶パネルにおいては2014年は世界シェア第1位になりました。全世界に約12万5000人の従業員を抱えるグルーバル企業です。LG製品は韓国の家なら何かしら1つはあるぐらい人々に浸透しています。就職先で人気なのも頷けます。

 

7. SKハイニックス‐4.0%

韓国の半導体業界でサムスン電子に次ぐ第2位であるSKハイニックス。元々はハイニックス半導体という会社でしたが2001年に経営破綻し、債権銀行団の管理下に入り経営再生を行った後、2012年に韓国の財閥グループSKグループの傘下に入り現在の社名に変更しました。

SKハイニックスは中国での半導体シェアが第1位で業績は好調です。財閥グループ企業なので賃金も良く、透明性があり公平な補償制度があるため就活生、特に理系専攻の学生に人気です。半導体業界は全体的に好調なので就活での人気は続くと予想されます。

 

8. CJ第一製糖‐3.1%

食品業界の大手であるCJ第一製糖はCJグループの中核を担う企業で、元々サムスングループでしたが1993年に独立しました。

CJ第一製糖は、砂糖、小麦粉、食用油、調味料、醤油類、肉加工食品、生鮮食品を生産・販売している食品部門、各種アミノ酸や専門医薬品とジェネリック医薬品などを生産・販売するバイオ部門、動物飼料を生産・販売して、畜産農家と養殖場のコンサルティングを担当する生物資源部門の3分野で事業を展開してます。福利厚生が充実している点で就活生には人気です。

 

9. セルトリオン‐2.5%


バイオシミラーを製造する総合バイオテクノロジー企業です。設立当初は生物学専攻の社員が一人もおらず、バイオ産業の可能性だけを見て投資したというのですから驚きです。動物細胞培養技術を利用した新薬、主にタンパク質医薬品を生産・販売をしています。

また人間宿主細胞の生産に関する特許を取得したことで売り上げが伸び、2017年には世界初の抗がん剤のバイオシミラー発売にも成功、そして第3工場をシンガポールに建設することも発表しており、まさに勢いに乗っている韓国の新鋭企業と言えます。特に理系の学生に人気で、会社の可能性を見込んでの人気となっています。

 

10. LG化学‐2.4%

LG電子と共にLGグループであるLG化学は韓国の化学業界で最大手のメーカーです。石油化学、グリーン・レッドバイオ、電池、電子材料の5つの分野で事業を展開しています。営業利益だけで見ると韓国の石油化学最大手、SKイノベーションより上回っており実質韓国トップと言えます。

過去には世界的な化学業界の専門調査機関であるICISが選定した「今年最高の企業」に選ばれたこともあります。財閥グループなだけあって高年棒であり、また良好な勤務環境や定時退勤がしやすい組織文化が就活生に人気の理由です。

 

 

まとめ

いかがでしたか?
日本にいても聞いたことあるような大企業がほとんどだったのではないでしょうか。これらの企業を選んだ理由ととして高収入、福利厚生、成長の可能性、定年保障などの安定性が挙げられています。

というのも韓国は大企業と中小企業との賃金、労働環境、福利厚生の差が格段に大きく、安定した生活をするためには大企業を目指さずをえない状況です。しかし大企業に就職するためには大学のブランド、スペックなど血の滲むような努力が必要であり、韓国経済が冷え込んでるのも相まって日本で就職する韓国の学生も増えてきています。

韓国経済が財閥によって支えられているため、この構造を変えない限り就活市場における大企業志向は変わらないと言えるでしょう。

 

韓国で人気な職業とは?在住者に聞く現地の人気就職先10選!

1. サムスン電子-14.9%

2. カカオ‐12.2%

3. 韓国電力公社‐6.2%

4. 現代自動車‐5.6%

5. NAVER-5.5%

6. LG電子‐4.2%

7. SKハイニックス‐4.0%

8. CJ第一製糖‐3.1%

9. セルトリオン‐2.5%

10. LG化学‐2.4%

 

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