日本ではオリンピックとなると開催前から盛り上がりますよね。テレビ各局も人気タレントや元オリンピック代表選手などを現地へ派遣しレポートする力の入れようです。ではお隣の韓国ではオリンピックはどんな存在で、一体どんな種目が人気なのでしょうか?また、オリンピック開催中はどのくらいの人たちが観戦しているのでしょうか?
そこで今回は、現地在住の筆者が韓国のオリンピック事情についてご紹介したいと思います。
韓国人にとってオリンピックとは?在住者が感じる8つの特徴!
1. 観戦はお店で!家で!みんなで熱い応援
韓国といえば、みんなで一致団結して応援するイメージが強いですが、イメージ通りで韓国が試合をするとなると、どこもかしこもお店は応援する人達で埋め尽くされます。
お店には、友人同士で集まりビールを片手にテレビにくぎ付けになっている姿が見られ、みんなで国家を斉唱したり、応援に熱が入ってお店は試合終了まで熱気で満ち溢れています!
2. 観戦にはかかせないのは、ビールとチキン!
韓国では普段から出前をしてチキンを食べたり、ハンガン公園でチキンとビールでピクニックをするのが定番となっていますが、チキンとビールが大好きな韓国ではオリンピックなどの観戦する時にも欠かせません!
試合が始まる時間の前になると、あちこちのチキン屋さんが大繁盛していて、家で観戦する時もチキンを配達して家でビール片手に大盛り上がりです!点数が入ると、みんなで声を上げて知らない人ととも一緒に喜び合うくらい観戦に熱い韓国の人々です。この雰囲気を味わいたいなら、韓国のチキン屋さんに行ってみるのも、おもしろそうですね!
なお、韓国でおすすめの公園デートは以下で特集していますので、こちらも合わせてチェックしてみてくださいね。
また、以下の記事ではお酒と合う韓国のおつまみを特集しています。ぜひ観戦のお供探しにチェックしてみてください。
3. 韓国人は、どんな競技が好き?
韓国で人気の競技といえば、冬季オリンピック種目のフィギアスケートを考える方も多いのではないのでしょうか。
韓国でもフィギアは関心の高い競技の一つですが、最近注目度の高かった競技といえば「カーリング」です。2018年の冬季オリンピックは韓国の平昌で開催され、カーリング女子は見事銀メダルを獲得しました。決勝戦では国民全体が試合にくぎ付けになって試合を観戦していていました。
中でも韓国女子カーリングチームメンバーの、キムウンジョン選手、ことメガネ先輩(メガネをかけいるから…)が同メンバーのキムヨンミ選手の名前を呼んでいたのですが、その呼び方が状況によって激変させながら名前を呼ぶ姿が面白く「ヨンミ~」という言葉が名セリフとなったというエピソードがあります。
4. 人々や街の様子は?
オリンピックに熱い韓国人ですが、仕事の休み時間などでもオリンピックについて話していたり、スマホでいつでもどこでも観戦している人がとても多く、街全体がオリンピックムードで漂っています。飲食店はもちろん、オフィスのテレビが一日中、オリンピック中継…なんて事も当たり前の様です。オフィスで中継を見ていたら仕事の手が止まってしまいそうですね…。
また、電車の中やデパートなどのお店関係もオリンピック一色となっています。試合時間を案内するポスターや、オリンピックのマスコットキャラクターと写真が撮れるフォトゾーンというスペースが街のあちこちで作られているので、スポーツに全く興味の無い方も思わず、フォトゾーンで写真を撮ってみたくなる方も多いそうですよ!
5. 歴史が生まれるオリンピック
競技の勝ち負けや、メダルの数だけでなく選手たちの立ち向かう姿や頑張る姿が目に焼き付き、感動や心に残るものを与えてくれるオリンピック。政治的な関与はしてはいけないオリンピックですが、どうしても日韓戦などに当たると、日韓関係の影響から目にしたくないニュースが入って来る時もありますよね。
ですが、平昌オリンピックのスピードスケートで金メダルを獲得した日本の小平奈緒選手と、惜しくも銀メダルに輝いた、イサンファ選手の試合後の姿は韓国人にとっても、私達日本人にとっても心温まる歴史的シーンになりました。先にレースを走り新記録を出した小平選手に対しての大歓声はものすごいものでしたが、小平選手は次に走るイサンファ選手を思い、喜びが静まって欲しいという気持ちから口元に指を押し当てました。
惜しくも小平選手には届かず銀メダルとなったイサンファ選手を、小平選手は出迎え抱きしめる姿に両国の国民は胸が熱くなった方も多いそうです。日韓両国の旗が寄り添いまじりあう姿は、まさに国を超えてオリンピックがもたらした価値、スポーツの意義ではないかという事を教えてくれた様に思います。
なお、韓国に住んでいるとこういった反日に関する質問をよくされます。以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせて読んでみてください。
6. オリンピックからみる国民性
韓国に限らず、どこの国でもそうですが韓国は他国に比べてより一層、団結力が強くなる気がします。韓国でよく使う「우리나라 / ウリナラ / 私たちの国」という言葉はオリンピック期間中ニュースや、中継でよく聞きます。
この言葉の意味は私たちはひとつという意味で韓国の国民の団結力が、まさに現れた言葉で、オリンピックなどの際に使うにはとても、ふさわしい言葉ですね。情熱的で団結力の高い韓国が、こういった機会で見る事が出来ます。
7. 国を大切にする韓国
ウリナラという言葉同様、自分たちの団結力や韓国という国を他国へ表現する事が国全体で行われている様な気がします。
というのも、必ず応援する際は国旗(太極旗)を手に持っていたり、顔にペイントしている姿をよく見ます。また韓国の街中では、こういったオリンピックなどがあると太極旗が、街中の至る所に掲げられています。
日本では国旗を持って応援する事はあっても街中の道路などに国旗が飾られている事は少ないですよね。韓国のこういった部分をみると、自分の国を思う気持ちがよくわかります。
なお、韓国の国旗については以下の記事で詳しく特集しています。国旗の成り立ちなど深く知りたい人はぜひご覧ください。
8. オリンピックを楽しむ人々
応援だけでなく、別の方法でもオリンピックを楽しんでいる人達はたくさんいます。
例えば好きな選手の格好を真似して仮装をしてみたり、街中で路上パフォーマンスしたりと、全くオリンピックに興味が無い人も街を歩いているだけで楽しむことができます。オリンピックといっても様々な楽しみ方があるようです!
まとめ
いかがでしたか?
日本と韓国では盛り上がり方も、開催期間の街の様子も違いますね!日本よりも、応援が非常に熱いので、その熱い声援が選手たちの、モチベーションや励みになっている事と思います。オリンピックは韓国人にとって、非常に重要で、大切にされています。
また、オリンピック、スポーツから生まれる感動や意義は嘘偽りのないもので、みんなを笑顔にしてくれる素敵な大会。勝ち負けでなく、選手一人ひとりの頑張りや結果を見ている私たちも暖かく受け止め応援していきたいものですね!
韓国人にとってオリンピックとは?在住者が感じる8つの特徴!
1. 観戦はお店で!家で!みんなで熱い応援
2. 観戦にはかかせないのは、ビールとチキン!
3. 韓国人は、どんな競技が好き?
4. 人々や街の様子は?
5. 歴史が生まれるオリンピック
6. オリンピックからみる国民性
7. 国を大切にする韓国
8. オリンピックを楽しむ人々