韓国は旧暦でお祝いや行事を行う風習が残っており、新年も日本とは時期が異なります。冬に旅行に行くと、その日はお正月だった!ということも。国ごとに異なる新年の過ごし方。韓国はどのように過ごすのでしょうか。
今回は韓国での新年の過ごし方や注意についてご紹介するとともに、新年に旅行する際のオススメスポットをご案内します。
韓国人の新年の過ごし方!旅行前に知るべき8つの事!
1. 韓国での新年はいつ?
韓国の新年は旧暦の1月1日。その日はソルラルと呼ばれ、その前後で連休となり家族で新年を祝います。新暦で数えると、毎年日にちが異なりますが、大体1月末から2月頃になります。そのためその時期に韓国旅行に行くと、新年だったということもありますので、その時期に旅行に行かれる方は、ソルラルがいつか確認されてくださいね。
なお、韓国語であけましておめでとうは「새해 복 많이 받으세요 / セへ ボク マニ パドゥセヨ」と言います。詳しくは以下の記事にまとめていますので、ぜひ一読ください。
2. 新年は韓国でもお雑煮を食べる
韓国でも新年にはお雑煮を食べる風習があります。トッククと呼ばれる料理で、お餅が入っており、家庭毎に異なりますが、お肉でだしを取っています。唐辛子は入っていないため辛くないお料理です。
また、このトッククは「昨年の災いを全て洗い流し、新しい1年を開く」という意味を持っています。普通の日でも食べることがあるため、一部の食堂では通常メニューとして載っているところもあります。見かけたらぜひ食べてみてくださいね。
3. 新年の定番の遊びといえば
韓国は旧正月(ソルラル)とお盆(チュソク)を名節と呼び、共通した食事やお遊びがいくつかあります。定番の遊びと言えば、韓国のすごろく、ユンノリです。外国人には少々難しいルールではありますが、ダイソーなどでも気軽に手に入ります。
また、羽根つきの駒のようなものを地面に落ちないよう何回蹴り上げることができるか競う、という遊びもあります。筆者も遊んだことがありますが、なかなか難しいです。ですが、老若男女問わず熱中して盛り上がる遊びです!こちらの駒もダイソーなどで簡単に手に入ります。
4. 韓国も同じようにお年玉ももらう
子供の頃の新年の楽しみといえば、親族からもらえるお年玉ですよね。韓国でもセベトンというお年玉の文化が存在します。目上の人に韓国式のお辞儀をすると、いただけるお年玉。
筆者も学生時代に、夫の両親から文化体験の一部としていただいたことがあり、お辞儀は緊張しますが、幼い頃の嬉しかった気持ちがよみがえりました。
5. お正月連休はバスや列車の予約が必須
韓国も日本と同じように、仕事のために首都圏に住んでいる人が多くおり、旧正月は連休になるため、帰省客が増えます。その時には、列車や高速バスなどの予約をしていなければ、当日は乗車できないほど。
ちょうど平昌オリンピックの時にソルラルに重なって、列車予約ができないという観光客が増え、ちょっとしたニュースになったほど。新年に韓国の地方都市へ旅行に行く予定がある方は、かならず交通手段の予約をしてから渡韓されることをおすすめします。
なお、韓国の移動方法についてはこちらに詳しく特集していますので、合わせて読んでみてください。
6. デパートやマートではお歳暮展示が!
韓国でもお世話になった方にお中元やお歳暮を贈る文化があり、ソルラルの贈り物としてこの時期のデパートやマートは商戦真っただ中。普段は見かけないおしゃれな商品もたくさん置かれていたり、限定のセットも出回るため、日本用のお土産にもちょうどいいものが見つかるかもしれません。
7. お店の店休日に注意
旧正月は実家で遊びに来る親戚のために大量の料理を作ったり、何かと忙しい韓国。新年どこの家庭も忙しいため、連休中は店休日というお店も少なくありません。
また、大型マートも営業時間を短縮していたり、旧正月当日はお休みだったりしますので、店舗情報を確認されてから出かけるようにしてください。
また、連休中は運送会社もストップしているため、食堂が閉まっていたのでコンビニ行ったら、商品がものすごく少ないということもありますので、注意しましょう。
8. 新年におすすめの観光スポット
地下鉄4号線、忠武路駅に位置している、南山コル韓屋村。貴族のお屋敷や伝統家屋を移築、復元した施設で、1年中伝統公演や体験行事が行われており、韓国の文化を実際に体験できる施設として国内外問わず観光客に人気です。
また、韓服体験もあるので、新年で周辺の韓服屋さんがお休みでも、気軽に試着体験ができるのも魅力の1つです。ソルラルの時にも伝統公演や餅つき、先ほどご紹介したユンノリなどの民族遊びまで、様々なものが体験できるようになっています。
まとめ
韓国の新年の風習はここでご紹介しただけに留まらず、もっと多く存在します。食事や民族遊びなども他にもありますので、ぜひ体験してみてください。
筆者が南山コル韓屋村に観光に行ったときには、お餅の試食やうちわ作り、韓服を試着したまま行うチャレ(先祖を供養する儀式)体験もありました。テコンドー公演なども行っており、とても賑やかで韓国の伝統文化を感じられます。
その他にも韓国のお城を回ってみるのもおすすめです。ソルラルには南山コル韓屋村と同じくイベントを行っていることがあります。道行く子供達も韓服を着ているので、ただ韓国の街中にいるだけでも、新年であることを感じられると思います。
とても寒い時期ですので、暖かい恰好をして、いつもとは一味違う韓国観光を楽しんでくださいね!
韓国人の新年の過ごし方!旅行前に知るべき8つの事!
1. 韓国での新年はいつ?
2. 新年は韓国でもお雑煮を食べる
3. 新年の定番の遊びといえば
4. 韓国も同じようにお年玉ももらう
5. お正月連休はバスや列車の予約が必須
6. デパートやマートではお歳暮展示が!
7. お店の店休日に注意
8. 新年におすすめの観光スポット