韓国の有名な食べ物の代名詞といえば、やはりキムチ!伝統的な食品でもあり、健康食品としての評価も高いキムチは、韓国人にとって国民食と言える食べ物です。近頃は韓国人のキムチ離れがニュースになっていますが、実際のところどうなのでしょうか。
そこで今回は、韓国のキムチ文化やおすすめの食べ方についてご紹介します!
韓国人にとってキムチとは?現地で感じる7つの食文化!
1. キムチは伝統的な国民食!
朝鮮半島において、キムチは昔から冬の間の貴重な栄養源として作られていました。当初は唐辛子が入っていないキムチだったものが、18世紀以降に唐辛子が伝来したことにより現在のキムチになったと言われています。乳酸菌によって発酵されたキムチは健康にもよく、様々な料理にも合わせやすいため、韓国の国民食となりました。
食が多様化した現代においても、この料理にはキムチがないと!といわれる料理がたくさん存在しており、家庭ではキムチを美味しく食べるために、キムチ冷蔵庫の購入が定番化しています。キムチ離れが叫ばれていますが、まだまだ現役の国民食!知らず知らずのうちにみんな毎日のように食べています。
2. 数えきれないほどのキムチが存在する
日本で知られているキムチには、白菜の他にきゅうりやカクテキなどの大根キムチがありますよね。本場韓国にはその他にもたくさんの種類のキムチが存在します。ネギや大根の間引き菜で作られたものや、漬け汁を楽しむ白い水キムチなど、本当に数えきれないほど。
また、白菜キムチでも浅漬けのものだったり、漬け方が違ったりすると名称も変わってくるので、現地の韓国人でもこれはなんていう名前のキムチだったっけ?となることも!冬に一度にたくさん漬けるのは白菜キムチですが、他のキムチは食べる分だけ少量ずつ漬けます。
3. 日本のキムチと味が違う
日本でもお漬物のなかで今や生産量が1位となっているキムチ。しかし、日本と韓国では味が異なります。本場韓国からの輸入も行われていますが、日本のキムチは甘くこってりしている印象です。それに比べ韓国のキムチはあっさりしている印象。そのため、脂っこい食事とキムチを一緒に食べてサッパリと食べるということもあります。
韓国人から見て日本のキムチは全く別のものと考えている人が多く、日本のキムチも美味しいと思ってくれている人が大多数です。筆者の夫も最初は韓国のキムチとのあまりの味の違いににビックリしていましたが、今や日本のキムチは味が濃いのでお酒のつまみにいいと言っています。
なお、韓国にはお酒のつまみにぴったりな料理がたくさんあります。以下で特集していますのでぜひチェックしてみてください。
4. 食事には必ず付いてくるおかず
韓国料理といえば、注文した料理の他に、たくさんのおかずが付いてくることも有名ですよね。韓国では韓国料理を注文すると必ずキムチが付いてきます。しかも、基本的におかずのおかわりはが自由ですので、心行くまでキムチを堪能できます!定食屋さんなどのおかずが多く付いてくるお店となると、キムチも数種類出てきたりしますので、様々なキムチが楽しめますよ。
また、白菜キムチでも地域毎に味が違ったり、市販品ではなく、実際にお店で漬けているものを出しているところもあるので、味の違いを感じてみるのもまた面白いのでおすすめです。
なお、現地のおすすめ韓国料理をまとめた記事がありますので、こちらもぜひ読んでみてください!
5. キムチが絶対必須な食べ物!
韓国料理の中にはキムチがない物足りない料理がいくつかあります。その中でもキムチをたくさん楽しめる料理が、ソルロンタンなどスープにご飯を入れて楽しむクッパというジャンルの料理。ほぼ味付けをしていないスープに、塩や胡椒などで自分で味を付け、ごはんを入れた後にキムチやカクテキと一緒に食べます。
この2種類のキムチは必須のおかずなので、お店によって各テーブルに追加のキムチが入れてある入れ物が設置されていることも!
6. 世界的にも有名!?お土産にキムチ
本場のキムチを持って帰りたいという観光客も増えてきており、最近では一食分ずつアルミパックされ、コンビニやスーパーなどで手軽に購入できるようになりました。中には有名ホテルが監修しているものもあり、特に高麗ホテル監修のキムチは甘味が強く辛さが少ないので、日本人観光客に人気とのこと。また、デパートはキムチの種類も豊富にあり、中には試食させてくれるところもあります。
ただ、心配なのが持って帰るとき。発酵と気圧の変化によってスーツケースの中で破裂するのでは!?と思ってしまいますよね。最近では保冷剤付きの保冷バックに包んでくれたり、破裂しても漏れないように密閉袋や何重にも袋に包んでくれたりと、気を配ってくれるお店が増えてきました。
7. キムチ観光もできるスポット
冬にキムチを漬けるキムジャンという風習が世界遺産にもなっている韓国。最近ではキムチを漬ける人も少なくなり、漬け方を知らない人も増えています。伝統的な風習をもっと身近に感じてもらうため、ソウルの仁寺洞にはミュージアムキムチ間という体験参加型の博物館があります。
入場料は必要ですが、日本語表記もしてあり、音声ガイド機器も無料でレンタルすることができます。キムチの作り方や効能を学びながら、発酵するキムチの音を聞いてみたり、様々な種類の実物のキムチを見ることができます。また、キムチの試食や実際にキムチを漬けてみたりと、様々な体験ができる博物館となっています。
キムチを漬けてみたいけど時間がないという方には、タッチパネルでキムチを漬ける疑似体験ができる展示もあるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
なお、ソウルのおすすめ観光地は以下にもたっぷり紹介しているので、旅行前にぜひチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
キムチは乳酸菌が豊富に含まれているので、ダイエットや美容にも最適な食べ物です。酸っぱくなってしまったキムチは炒めたりすると酸味がコクに変わり、またそのまま食べるキムチとは違う味わいになります。またキムチチゲは酸っぱいキムチのほうが美味しくなるので、お家に酸っぱくなってしまったキムチがある方はお試しくださいね。
筆者は何度がキムチをお土産に持って帰っているのですが、日本のキムチとは味が違うことに驚かれ、また大変喜ばれます。夏は暑さで発酵が進んでしまい、万が一ということがありますので、涼しい季節に持ち帰るのが一番おすすめです。ぜひ旅行に来られた際には、少しだけキムチにスポット当ててみたり、お土産にもご検討くださいね!
最後に、韓国旅行でお土産にぴったりなものを以下にまとめましたので、こちらもぜひ読んでみてください。
韓国人にとってキムチとは?現地で感じる7つの食文化!
1. キムチは伝統的な国民食!
2. 数えきれないほどのキムチが存在する
3. 日本のキムチと味が違う
4. 食事には必ず付いてくるおかず
5. キムチが絶対必須な食べ物!
6. 世界的にも有名!?お土産にキムチ
7. キムチ観光もできるスポット