韓国の通貨の単位は「ウォン」です。この「ウォン」は「圓 (円 )」という漢字をハングル読みしてできた通貨単位です。しかし、現在では漢字を使うことはなく、ハングルで「ウォン (원 )」と表記しています。ちなみに日本の通貨単価「円」は、韓国ではハングルで「엔 (エン )」と表記されます。
お隣の国ですが、もちろんお金の種類も物価も日本とは違います。外国人にとってはお金を出すだけでも一苦労ですよね。筆者も韓国に住み始めた頃はドキドキしながら買い物に行っていました。今回は、韓国の通貨ウォンについて韓国旅行に役立つ物価や両替方法、クレジットカード事情なども含めてご紹介します。
韓国の通貨ウォン特集!旅行前に知りたい6つのポイント!
1. 100円玉にそっくりな100ウォン
韓国にも日本と同様、紙幣と硬貨があります。まずは硬貨についてご紹介していきます。韓国には、10ウォン、50ウォン、100ウォン、500ウォンの4種類の硬貨があります。それぞれが日本円だといくらぐらいになるのか気になりますよね。もちろんその時のレートにより差はありますが、
「100ウォン→10円」
「1000ウォン→100円」
とだいたい「0」をひとつとったぐらいと考えてもらうとわかりやすいと思います。ですので、約1円から約50円の硬貨が韓国にはあることになります。日本の硬貨とはデザインが似ていないものがほとんどなのですが、100ウォンと100円だけはデザインも色もそっくりです。筆者は今までに何度も日本のレジで100ウォン硬貨を出しそうになりました。
2. 日本よりカラフルなお札
紙幣は4種類あります。
1000ウォン札
5000ウォン札
10000ウォン札
50000ウォン札
です。繰り返しになりますが、ウォンから円に両替するときは「0」を1つとって考えてもらえればいいので、現在の韓国のお札は、一番安いもので約100円、一番高いもので約5000円になります。
日本と違って韓国では100円、500円もお札になるので韓国旅行に行って両替をするとお札がいっぱいになってしまいます。ちなみにお札の大きさは日本より小さいです。韓国でかわいいお財布をみつけて日本に買って帰ったら、日本円を入れるには小さかった…というのはよく聞く話です。
3. 実現しなかった10万ウォン札
韓国のお札の最高額は5万ウォンというお話をしましたが、実はこの万ウォン札が発行されたのは2009年と比較的新しいのです。5万ウォン札と同時に発行される予定だったのが、10万ウォン札です。しかし発行が中止されてしまいました。
中止の理由は様々あるようですが、紙幣の図案に対しての論争もありました。問題の1つに日本との領土問題になっている竹島を記載するかどうか、という内容もあったようです。10万ウォン札は日本円だと約1万円なので、発行されていれば日本人には使いやすい紙幣だったかもしれませんね。
ちなみに両替してたくさんの紙幣を持ちたくない!という人は小切手を使うといいかもしれません。10万ウォン札はないけど、10万ウォンの小切手であれば1万円札を持っているのと同じです。日本人にとって小切手はあまりメジャーなものではないので戸惑うかもしれませんが、ATMでも利用できますし、観光客にも便利に使えますよ!
4. 支払いは現金よりもクレジットカード
筆者は、10万ウォン札を発行する話が再び出ない理由は、韓国の「クレジットカード」を使う文化にもあると思います。日本に比べると韓国ではクレジットカードの利用が一般的です。日本では高額の買い物でない限りまだまだ現金払いの方が多いかもしれませんが、韓国は違います。クレジットカードが使えないのは屋台ぐらい、と言ってもいいぐらいどこでも使えます。
筆者が韓国に住んでいた時は財布の仲は常に1000円ぐらいしか入れていませんでした。現在は日本に住んでいますが、筆者の韓国人の旦那はカードでの支払いに慣れているので日本に住んでいてもほとんど現金を持ち歩かず、IDなどの電子マネーで買い物をしています。時々、現金で買い物をするのですが、小銭をうまく出せないのでお札ばかり使って半年ぐらい経つと小銭だけで数万円ぐらい貯まっています…
5. 物価が上がり続ける韓国
ここまで日本と韓国のお金の話をしてきました。では韓国の物価はいくらぐらいなのでしょうか。実は韓国の物の値段はどんどん上がってきています。日本から遊びに行く場合、その時のレートの関係で価格は多少かわってきますが、そもそも商品の値段が上がってきています。
約10年前、筆者が韓国に留学していたころ、日本に比べると韓国はなんでも安い!というイメージでした。500円もあればお腹いっぱい食べれていました。しかし、今だと1.5~2倍くらいにはなっているのではないでしょうか。最近は1年に1~2回行くだけですが驚くのは屋台で売っているものの価格がどんどん上がっていることです。100円以下で食べれていたものが200円近くの値段になっていることも珍しくありません。
6. 両替はどこがお得?
両替はいろいろな方法があります。一般的なのは、日本の空港、韓国の空港、韓国内の両替所ではないでしょうか。それぞれ良い点、悪い点をご紹介します。
まず、日本の空港は手数料がビックリするぐらい高いのでオススメではありません。しかし、日本語は通じるし、飛行機の待ち時間に長替えできるので時間は有効に使えるところが良い点です。
次に韓国の空港です。こちらも両替所に比べると手数料は高くなりますし、タイミングが悪いと列に並ばないといけないかもしれません…。しかし、銀行が両替をしてくれるのでだまされる心配もなく安心です。
最後に街中の両替所です。こちらは両替所によって異なりますが基本的に空港より銀行よりレートはいいです。ただ、だまされる心配はあります。その場でしっかり計算できる人、韓国語が少しでもわかる人でないと少し不安ですね。
ちなみに筆者は留学中は韓国内の銀行で両替をしていました。もちろん観光客も街中の銀行で両替することは可能ですが、営業時間が決められていることと、混雑している場合は待ち時間が発生するので、すこし不便です。
まとめ
今回は韓国の通貨ウォンについてご紹介しました。筆者も最近はクレジットカードを使うことが多いので、あまりお金を見ることがなかったのですが、観光客のみなさんは現金がメインになると思います。両替方法や物価についてもご紹介したので、上手に両替してお買い物を楽しんでくださいね。
韓国の通貨ウォン特集!旅行前に知りたい6つのポイント!
1. 100円玉にそっくりな100ウォン
2. 日本よりカラフルなお札
3. 実現しなかった10万ウォン札
4. 支払いは現金よりもクレジットカード
5. 物価が上がり続ける韓国
6. 両替はどこがお得?