韓国に留学や結婚等で長期滞在する場合、必ず必要となるのが銀行口座です。カード社会である韓国では、現金のみで生活をしていると不便だと感じることが多々あります。銀行口座を開設すると同時にチェックカードも発行できるので、金銭面における韓国での生活が一気に便利になります。
また、振込みなどの取引きはネットバンキングを使うことが当たり前になっており、韓国で生活するのであれば銀行口座の開設はマストとも言えます。そこで今回は韓国在住の筆者が、韓国で外国人が銀行口座を開く際のポイントについてご紹介します。
韓国で銀行口座を開こう！在住者に聞く7つのポイント！
1. 口座を開設できる外国人は基本的に長期滞在者
まずは韓国で銀行口座を開くことができる外国人の条件についてです。年々外国人の口座開設の条件は厳しくなっており、基本的には滞在期間91日以上の場合のみ口座開設が可能です。
滞在日数が90日以下の外国人の場合は口座を開設しにくいとうことをまず知っておきましょう。しかし銀行・店舗・行員によって対応が異なり、短期滞在者でも可能な場合があります。
2. 韓国で銀行口座を開設する際に必要な書類
韓国で銀行口座を開設する際必要な書類は以下となっています。
・パスポート
・(91日以上の滞在者の場合)外国人登録証明書
・(90日以下の滞在者の場合)日本での身分証(運転免許証、マイナンバーカード等)
・(必須ではない)留学や就業等を証明する書類(在学証明書、在職証明書、入学許可証、給料明細書等)
・(必須ではない)韓国に居住していることを証明する書類(不動産契約書、公共料金請求書等)
パスポートと共に外国人登録証明書は必ず持参しましょう。これがないと口座は作れません。(長期滞在の場合は外国人登録証明書を作ってから口座を開設することになります）短期滞在者の場合は日本での身分証を持って行きましょう。
また下の2つは必須ではないですが何の目的で口座開設するのかわかりやすくなるので、特に短期滞在者の場合は持参すると安心です。韓国に居住していることを証明するものもあるとなお良いでしょう。
銀行・店舗・行員によって対応・必要書類が異なることがよくあります。口コミ等で外国人でも口座開設しやすい店舗をあらかじめリサーチしておくのもいいかもしれません。
なお、韓国のビザについては以下の記事で解説していますので、合わせて読んでおきましょう。
3. 口座開設と同時にネットバンキングの開設、チェックカードを発行してくれる
次に韓国での銀行口座開設の大まかな流れをご紹介します。
1、店舗に出向く
入口の案内員に来店目的を伝えましょう。すると待機番号表を渡してくれます。自分の番号が呼ばれたらその窓口に行けばOKです。
2、窓口で行員に銀行口座を開設しにきた趣旨を伝え、必要書類を提出します。
3、口座開設に必要な書類を渡されるので指示通り記入し、口座の暗証番号を入力します。
4、ネットバンキング開設の手続き
ネットバンキング開設に必要な書類を指示通りに記入します。この時ネットバンキングで使用するIDやパスワードも記入します。
5、ネットバンキングを使用する際必要なアプリ(銀行公式アプリ等)をダウンロードし、公認認証書を発行してもらいます。
6、チェックカードの発行手続きを行います。
公認認証書はネット決済やネットバンキングでの振込み等の取引き、また公的サービスを利用する際に必ず必要なものです。各銀行に認証センターがあるので手順に従って銀行公式アプリで発行を受けます。
チェックカードはいわゆるデビッドカードのことで、支払いの際自分の口座から使用金額が引き落とされます。またT-moneyカード機能も兼ねているので公共交通機関を利用する際もあると便利です。
なお、T-moneyなど現地の電子マネーについては以下の記事で特集していますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
4. 韓国と日本の銀行の店舗の違いとは
韓国の銀行に足を踏み入れたことがない方は銀行に行くだけでも緊張するかもしれませんね。しかし心配ご無用！銀行そのものの雰囲気は日本とあまり変わりません。敢えて言うのであれば待機スペースに水やコーヒーが飲めるようなスペースがあるぐらいでしょうか。
韓国と日本の銀行の大きく違う点は行員の対応だと個人的に思います。日本は規定通りに全ての手続きを進めていくので、必要書類、口座開設の条件等は銀行、支店、行員問わず全く一緒ですよね。しかし韓国では既述の通り、銀行、支店、行員によって対応が様々です。
5. ATMは日本語、英語対応！外国人でも利用しやすい韓国の銀行
韓国の銀行の嬉しいポイントは外国人でも利用しやすいサービスがたくさんあることではないでしょうか。例えばATMは日本語・英語対応がほとんどですし、4大都市銀行であれば外国人専用のコールセンターが設けられているので問い合わせしやすいです。
またKEBハナ銀行だと日本の支店でも韓国の口座の出入金が可能であったり(グローバルオンラインサービス登録後)、新韓銀行では韓国の口座の手続きの一部を日本のSBJ銀行でも受付可能など、海外にいても受けられるサービスが多数あります。日曜日に営業している店舗もいくつかありますよ。
6. 韓国の銀行口座にかかる手数料はほぼナシ！
口座開設後の気になる口座維持費ですが、ほとんどの銀行で口座維持費を設けておりません。長期間に渡って口座を利用していない場合は休眠口座扱いとして銀行で管理されますが、口座に残高が残っていれば出入金可能です。その際の手数料もありません。
また、ATMやネットバンキングでの振り込み手数料も同銀行間での取引きなら無料。他銀行間での取引きでも100円前後と日本の比べて断然安いです。ちなみに窓口とATMで手数料の設定が異なり、ATMの方が手数料が割安となっています。
7. ネットバンキングを駆使して韓国での生活をより快適なものに‼
既述通り韓国はカード社会、そしてネット社会。支払いはカードや携帯のアプリ、金融取引はネット行われることがほとんどです。カードの支払いは1,000ウォン以上から可能で、日本で言う100円単位の物もカードで支払われることがほとんど。またネットショッピングの決済や振り込み、時には友人との食事代の割り勘までネットバンキングを使ったりと、とにかくカードとネットバンキングがないと韓国での生活は不便です。電車やバスを利用の際もカードがないと不便で切符販売機がない駅は多数あり、バスでは両替機がほぼ備わっていません。
これらの不便さを解消するためには銀行口座開設が必須なので、韓国である期間以上住む予定のある場合は銀行口座開設、カードの発行、ネットバンキング開設を必ず行うようにし、韓国での生活をより快適で便利なものにしましょう！
なお、韓国のクレジットカード事情についてはいかの記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせて読んでおきましょう。
まとめ
いかがでしたか？
上記の他にも両替可能なATM機が街中に結構あったりと韓国の銀行は外国人も利用しやすいイメージです。また大きな大学の場合は構内に銀行があることがほとんどで、留学生が多数利用するため外国人への対応が慣れていることが多いです。このような外国人がよく利用する支店を探していくと安心かもしれません。
しかしいくら外国人へのサービスが手厚いと言っても韓国で口座開設をするのですから、銀行に行く前に口座開設の際に使う基本的な韓国語を調べていくようにしましょう。
韓国に住んでいるけどまだ口座を開設していないという方、これから韓国に住む予定の方、ぜひ一度トライしてみてください！
韓国で銀行口座を開こう！在住者に聞く7つのポイント！
1. 口座を開設できる外国人は基本的に長期滞在者
2. 韓国で銀行口座を開設する際に必要な書類
3. 口座開設と同時にネットバンキングの開設、チェックカードを発行してくれる
4. 韓国と日本の銀行の店舗の違いとは
5. ATMは日本語、英語対応！外国人でも利用しやすい韓国の銀行
6. 韓国の銀行口座にかかる手数料はほぼナシ！
7. ネットバンキングを駆使して韓国での生活をより快適なものに‼
