韓国にいる友達や恋人に手紙や荷物を送る際、韓国語での住所の書き方がわからなくて困った経験はありませんか。最近はますます日韓交流が進み、 韓国に知り合いがいる方がたくさんいらっしゃることでしょう。
ところが韓国は英語圏ではないので、特に韓国語の学習経験がない方にとって韓国語で住所を書くことはハードルが高そうなイメージですよね。でも日本のお隣の国なだけあってポイントさえわかれば実はそんなに難しくないんです!
そこで今回は韓国在住の筆者が韓国語での住所の書き方やポイントをご紹介します。
正しい韓国語の住所の書き方!間違えないための7つのルール!
1. まずは知っておっこう!韓国語の住所の書き方は2つある
日本では「都道府県→市・区→町名→番地」という風に「大→小」の順番に住所表記していきますよね。韓国もそれは同じです。ただ韓国では旧住所と新住所の2種類の住所の書き方があります。
旧住所は「地番住所」、新住所は「道路名住所」を指します。郵便配達ではどちらの住所も使用可能ですが、郵便局は新住所の使用を推奨しています。
2. 旧住所は日本の住所表記と似ている!
まずは旧住所の書き方を紹介します。旧住所は日本と同じく土地に番号をつけて表したものです。
例:서울특별시 용산구 동자동 43-205
(ソウルトゥッピョルシ ヨンサング ドンジャドン/ソウル特別市 龍山区 東子洞43-205)
どうですか?とっても似てますよね。では住所の単位を大きいものから紹介します。
「도(ド/道)」(地方のみ使用)→「시(シ/市)」→「~구(グ/区)」「~군(グン/郡)」→「~동(ドン/洞)」「~로(ロ/路)」「~가(ガ/街)」「~읍(ウプ/邑)」「~면(ミョン/面)」→「~리(リ/里)」
住所単位自体も日本と似ているので勘を掴みやすいかと思います。
3. 新住所は前半部分は旧住所と同じ
次に新住所の書き方についてです。旧住所と前半部分は同じ表記の仕方で、地番の部分のみ道路名に変えればOKです。上記の住所だと
例:서울특별시 용산구 한강대로 405
(ソウルトゥッピョルシ ヨンサング ハンガンデロ/ソウル特別市 龍山区 漢江大路405)
と表せます。
道路名には大きい道路順に「대로(デロ/大路)」「로(ロ/路)」「길(キル)」の3つの単位があり、そのあとに建物番号が続きます。
4. 英語表記の仕方は逆に書けばOK
ハングルで書くのがどうしても難しいという人は英語表記で書いてみるといいでしょう。英語表記の仕方は日本語の住所を英語で書く時と同じで、地番or道路名から逆に書いていきます。上記のソウル駅の旧・新住所をそれぞれ英語で表記してみましょう。
【英語表記】
(旧)43-205, Dongjya-dong, Yongsan-gu, Seoul
(新)405, Hangang-daero, Yongsan-gu, Seoul
韓国語の住所を英語表記する際のポイントをご紹介します。
(1)番地は逆に書かない
(2)住所単位の前にハイフンを入れる
(3)一区切りごとに大文字にする
(4)住所単位の英語表記を知っておく
도(道/do)、구(区/gu)、군(郡/gun)、동(洞/dong)、읍(邑/eup)、대로(大路/daero)、로(路/ro)、길(キル/gil)
5. よく使われる地名の英語表記
日本語で「あ/A」「か/KA」とひとつの文字ずつローマ字が対応しているように、韓国語もハングルごとに対応した英語表記があります。それを組み合わせていけばいいのです。
例:서울→「서」(ㅅ)s+(ㅓ)eo「울」(우)u+(ㄹ)l→seoul
しかし韓国語がわからない人にはハングルを自力で英語に直すのはかなり至難の業ですよね。そこで都市部である8つの市の英語表記をここで紹介します。
【서울특별시】ソウルトゥッピョルシ/ソウル特別市/Seoul
【부산광역시】プサンクァンヨクシ/釜山広域市/Busan
【대구광역시】テグクァンヨクシ/大邱広域市/Daegu
【인천광역시】インチョンクァンヨクシ/仁川広域市/Incheon
【광주광역시】クァンジュクァンヨクシ/光州広域市/Gwangju
【대전광역시】テジョンクァンヨクシ/大田広域市/Daejeon
【울산광역시】ウルサンクァンヨクシ/蔚山広域市/Ulsan
【세정특별자지시】セジョントゥッピョルチャチシ/世宗特別自治市/Sejeong-si
ちなみに韓国語でも英語のように「特別市」「広域市」「特別自治市」を省いて書く場合が多いです。ハングルで書かれた宛先がある人はそのまま丸写ししたほうが英語で書くより簡単でしょう。
6. 手紙の宛先の書き方は英語と似ている
住所表記の仕方がわかったところでさっそく封筒に宛先・差出人住所を書きたいところですが、ここでも注意しなくてはいけないことがあります。
・住所を書く位置
韓国では封筒の表の左上に差出人住所、名前、郵便番号を少し小さめに、右下に宛先、宛名、郵便番号を書きます。この部分は英語で手紙を送るときと似ています。
・郵便番号の位置
郵便番号(韓国は5桁)は名前の下に書きます。
・電話番号
自分の名前や、わかるのであれば相手の名前の下に電話番号を書くのも一般的です。書かなくても問題はありませんが、配達の際にトラブルがあった場合電話で連絡が来ることもあるので、書いても大丈夫な方は電話番号も記入しておきましょう。「보내는 사람(ポネヌンサラム/差出人)」「받는 사람(パンヌンサラム/受取人)」をそれぞれの上に書いておきましょう。
・国際郵便の場合
航空便であれば「VIA AIR MAIL」、また差出人の郵便番号の横にJAPAN、受取人の郵便番号の横にKOREAと書きましょう。
7. 漢字でも届く!
韓国は日本と同じ漢字圏の国。ほとんどの住所が漢字でも表記できるため、漢字で宛先を書いてもきちんと届きます。ただソウルのように漢字がない地名、建物、アパートもあり、その場合はハングルか英語で表記しなくてはいけません。
ただ今ではほとんど漢字が使われておらず読み書きできる人も少ないですし、韓国と日本で字体が異なるので個人的にはあまりおすすめできません。漢字で記入する時は郵便番号を大きく、正確に記入するようにしましょう。
まとめ
韓国語を習ったことがない方には一見ハードルが高く感じられますが、日本と住所表記が似ているのでポイントさえ掴めば簡単にマスターできます。
ハングルの文字も書くこと自体は全く難しくないので、宛先は思い切って韓国語で書いてみるのをおすすめします。そのほうが配達員も宛先を見やすいですよね。手紙だけでなく荷物を送る際も同じように書けばいいので、日本の食べ物などを韓国の知り合いに送りたい時も参考になるはずです。
ぜひ韓国語の住所表記にチャレンジしてみてください。
正しい韓国語の住所の書き方!間違えないための7つのルール!
1. まずは知っておっこう!韓国語の住所の書き方は2つある
2. 旧住所は日本の住所表記と似ている!
3. 新住所は前半部分は旧住所と同じ
4. 英語表記の仕方は逆に書けばOK
5. よく使われる地名の英語表記
6. 手紙の宛先の書き方は英語と似ている
7. 漢字でも届く!